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August 28, 2008

眠れる森の美女

先日またまたディズニーランドに遊びに行った(家族が)のだけど、東京ディズニーランドのメインの
モニュメントはシンデレラの城。
なんで、ここのメインのお姫様はシンデレラということになるんだろうけど、個人的には好みなのは
「眠れる森の美女」のオーロラ姫。
Sleeping_beauty0

今回も車で行ったのですが、帰り道で持ってったDVDを見て帰ってきたけど考えてみれば東京の
にはオーロラ姫の出てくるアトラクションはないんだよな。
ウォルト・ディズニー本人が製作に関わった、初期の長編アニメで童話を基にしたものでは最後の作品になるんだけど、当時ウォルト・ディズニーは開業したばかりのディズニーランドのほうが忙しかったらしく、この作品には実はあまりチェックを入れていないらしい。それゆえか、劇中の表現でいろいろといつもとは異なる部分があると思うよ。
でも、やっぱ日本ではマイナーなお姫様の物語なんだよな~。
だけど以前、千葉大学でこの作品の原画が見つかってそれを元に東京都現代美術館で「ディズニーアート展」が開催されたけど、これまでワタシは見に行っている。盛岡から新幹線に乗って、会場からの帰り道で深川丼を食べた。とにかくすごい人出で入場までしばらく待たされたが何しろこちとら盛岡からわざわざ見に行っているのだ。
簡単にはめげないで見てきました。

千葉大学で発見されたのは都合250点ほどのセルや背景原画で、このうち状態の良かった200点ほどが展示されていたのだが背景画は良かったな。現代的な発想で作った背景はりっぱに様式だった。他にもいろいろあったけど、これ以前にディズニーランド内のギャラリーで展示されたものが主にまた展示されていたそうで、何か手抜きかも(-_-;)

とにかく、個人的にはこういう思い入れがある作品ではある。
で、ディズニーの「眠れる森の美女」はチャイコフスキーのバレエ組曲が元ネタなのであるが、下敷きはあるとはいえオリジナルのストーリー、というか設定。

Sleeping_beauty3

眠れる森の美女 Sleeping Beauty 1959年
監督 クライド・ジェロニミ
製作 ウォルト・ディズニー
製作総指揮 ケン・ピーターソン
脚本 アードマン・ペナー他
原作 シャルル・ペロー

とあるヨーロッパの国。
ステファン王(声:徳川龍峰)と王妃の間に、待ち望んでいた王女が誕生する。その祝いの席には親友である隣国のヒューバート王(富田耕生)が息子のフィリップ王子を伴い参列しており、王子はいずれ彼女と結婚することが定められていた。
オーロラと名づけられた王女に、3人の善き妖精から贈り物があった。1人目の妖精フローラ(麻生美代子)からは美しさを、2人目のフォーナ(京田尚子)からは美しい歌声を、そして3人目のメリーウェザー(野沢雅子)が贈り物をしようとしたときに悪しき魔法使いのマレフィセント(沢田敏子)が現れる。
祝いの席に招かれなかったマレフィセントはそのことをうらみ、オーロラに「16歳の誕生日の日没までに糸車の針に刺されて命を落とす」という呪いをかけ、その場から消えてしまう。
メリーウェザーはこれに対して「死ぬのではなく眠るだけ。真の恋人のキスで目覚める」という魔法をかけて贈り物とした。
3人の妖精はオーロラの身を隠しマレフィセントの呪いから逃れるため、オーロラを王から預かり深い森の奥で田舎娘として育てることにした。国中の糸車はすべて焼かれた。

で、16年後。
ブライア・ローズという名で育てられたオーロラ(すずきまゆみ)は誕生日のお祝いの準備に忙しい3人の妖精からイチゴ狩りを頼まれ、森の中を歌いながら歩いていたときに成長したフィリップ王子(台詞 古澤徹 歌 立花敏弘)と出会い互いに一目ぼれ。実は互いに結婚相手として定められていたのだが、そんなことは知らないのさ。
再びのデートの約束をして別れたが、帰った森の家で3人の妖精から自身の出自を知らされ当日が結婚式だと知らされる。デートの約束をしていたのにオーロラは泣く泣く城に行くことに。
一方のフィリップ王子は「本当に好きな人ができたから結婚の約束はナシにしてほしい」とヒューバート王に告げスタコラ森へ行ってしまう。
日没迫る城で1人婚礼を待つオーロラの前にマレフィセントの幻が現れ、これに惑わされたオーロラは城の奥に隠された糸車の元に誘われ、結局は針で指を刺してしまい深い眠りについてしまう。
これに気付いた3人の妖精は王女の結婚を祝う準備をしていた国中の人々を眠らせ、フィリップ王子の行方を追う。
森の奥の小屋で待ち合わせしていたので、フィリップ王子はそこに行った訳だけど(日が暮れてから森の奥に入るのは問題ありかと思うけど)待ち伏せしていたのはマレフィセントとその手下。王子のキスでオーロラは目覚めてしまうわけなので、そうさせないように王子は捕えられマレフィセントの居城に閉じ込められる。3人の妖精はマレフィセントの城に入り込み、オーロラの目を覚まさせるために王子に剣と盾を与え王子を城から脱出させることに成功。王子はオーロラの眠る城に向かうが、それを阻止したいマレフィセントは竜に変身し王子に戦いを挑む。が、お約束どおりでマレフィセントは王子に倒され、城にたどり着いたフィリップ王子はオーロラにキスできたのでオーロラはめでたく覚醒。国中の人々もこのおかげで眠りから覚め、オーロラとフィリップ王子の婚礼の式典が賑々しく催されるのだったのであった。


大まかな物語はこんなところで、元のお話からは実はだいぶ整理されている部分が多い。
とはいえ元の物語にもペロー版・グリム版・バジレ版といろいろとバリエーションがあるんで一概にどこがどうとは言いづらい部分もあるけど(日本で一般に知られるのはグリム版だって)
まず大きく異なるのは善き妖精の数。アニメでは3人だけだけどオリジナルの民話では8人だったり12人だったりするのだがこれは制作上の都合だろうな。キャラが多いと作画が大変だから。あと、同様に民話では王女の誕生から100年の間があっての物語なのだけど、アニメでは16年前の王女の誕生がプロローグで主な物語はたった一日の間のおはなし。考えてみりゃ、基本的には姫様は寝てるだけの物語なんですな(^^ゞ
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細かい所ではオーロラの城の周りに生える茨がいつ生えてきたかとか、姫が眠った後に王と王妃が城に留まっているかどうかとか、姫の名前とか相違点はいろいろある。この物語の後日談もあるのだが、それはアニメにはできないだろうな~。結婚後の王子と王女が子どもを殺しちゃうようなひどい話なんだもん。
この作品自体はディズニーにしてみれば気合の入った超大作で、ディズニーランドの開業に合わせたスケジュールでもともとは70mmスーパーテクニラマでの公開だったもの。例によって俳優の演技を撮影したフィルムを元に原画をおこしている部分も多くて、特にダンスするキャラクターの動きは大変スムーズでキレイ。人物の動きにあわせてふわりとスカートとか衣服がついて動く画なんかはただ感心するばかり。
美術スタッフは大活躍で、中世ヨーロッパの様式をかなり研究して背景とか作りこんでて構図はかなりモダン。思い切りキュービズムしてて好みなんだけど、いまいち日本では人気がないんだなぁ。
あまりに技術的な方向に走りすぎだからとか、ストーリー展開が「白雪姫」に似たり寄ったりなせいだろうとは思う。ディズニーランドのオープニングでこの作品のプロモーションも行われるはずだったのでメインのお城はこのオーロラのお城なのであるが、うまくないことに本編の製作はかなり遅れた。通常ディズニーの長編アニメは1年から2年で完成していたのに、これについては6年がかり。ウォルト・ディズニー自身がランドのほうにかかりっきりになったせいだとも言われるけど、まぁ確かに立ち上げた当初のディズニーランドはトラブルも多くて大変だったみたいだし。
当然制作費もふくらんで600万ドルとなったが、興行収入は530万ドルにとどまったとは驚き。赤字じゃん!ま、リバイバルもやったから最終的には回収してるはずではある。でも、この時期のディズニー作品は基本的にぱっとしないのが多いんだよな。
にしても、なぜ浦安のお城はシンデレラのお城なのか?本家もパリもオーロラ姫のお城なのに。
imdbで評価を見ると「Sleeping Beauty」はかなりの高評価なんだけど、日本人にはシンデレラが好みなのだろうか?
手元にあるのは一番最初に発売されたDVDで、2枚組のものなんだけど近日また再発売されるらしい。特典がまた新しくなってる…ディズニーランドにあったアトラクション「Sleeping Beauty Castle」のバーチャル体験だと?こういうのがあると見てみたくなるんだよな~
また買おうかな?
Sleeping_beauty5

ディズニーにまつわるお話はだいぶ前のエントリーでも書いていたのだが、実際にはどうだったのかは今となっては不明なところも多い。「闇の王子ディズニー」については同然ディズニーカンパニーは内容を全否定してるみたいだけど、必ずしも間違いではないと思うな。むしろ「ジャングル大帝」とか「ふしぎの海のナディア」についての公式見解もどうか聞かせてもらいたいものなのだが。
日本ブエナビスタもぜひ「南部の唄」のDVDを単独発売してくれ。

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