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May 06, 2008

不良姐御伝 猪の鹿お蝶

いろいろ見てみた映画をこうしてブログ形式でネタバレバレにしつつ見た感想など書き込んでおりますが、まぁ備忘録なんで。読み返してみるとたいした感想書いてない。恥ずかしいものであります。
最近はあまり面白い洋画のソフトもないもんで、つらつらと邦画のDVDばかり見てるけど以前は邦画なんかぜんぜん見なかった。「幻の湖」を見たあたりから邦画にもたいへんな作品があることを知り、東宝・新東宝・大蔵・大映・と大手製作会社の作品を適当に見ているわけです。でも、とうとう東映の劇映画に手を出すことになろうとは思わなかったなぁ。「東映まんがまつり」しか見ていなかった自分もオトナになったということをこんなことで自覚するのも何だかなぁ、ではあります。
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もともと東映劇映画といえばだいたいは任侠ものとお色気というイメージが強くて、そのせいであまり見ていなかったのだな。そういう方面にも好き嫌いなくとっつけるようになったんだから、うん、オトナになったな、自分。
で、今回の「猪の鹿お蝶」はなぜ見ようと思ったのかは…何でだったかな?
確か、どこだったかのサイトを見てて池玲子が全裸で殺陣やってるとかいうからだったと思うけど、まぁそんなのはどうでもいいや。とにかく池玲子見たさだったはず。
見てみたら、高度な「お約束」を楽しめるのでそこそこ面白かったな。

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不良姐御伝 猪の鹿お蝶 1973年東映
監督 鈴木則文
原作 梵天太郎
音楽 荒木一郎
出演 池玲子 根岸明美 成瀬正孝 名和宏ほか

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明治19年の東京
刑事の葛西徳造(殿山泰司)は一人娘を連れて七五三のお参りから帰る途上、男たちに刺し殺され持っていた書類を奪われてしまう。犯人の手がかりは徳造の手に残された猪鹿蝶の三枚の花札。それから十八年後、残された娘・杏子はスリの仕立て屋お銀に拾われ猪の鹿お蝶(池玲子)を名乗る一流のスリになっていた。父親の仇を探し金沢に来ていたお蝶は政治家・黒川(河津清三郎)を襲った若い男・柊修之助(成瀬正孝)を助ける。ついつい彼からスってしまったペンダントには白人の若い女の写真があった。
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稲村組に立ち寄ったお蝶は組長(遠藤辰雄)に誘われ賭場をのぞくが、そこでイカサマをした胴元がオトシマエつけるため殺されるのに出くわす。彼は今わの際に貯金通帳をお蝶に託し、浅草にいるゆきという妹を身請けしてくれるよう頼むが、それを知った稲村親分は風呂に入っているお蝶を襲い殺そうとする。ここで池玲子、全裸で大立ち回りです。稲村組全員を返り討ちにして浅草に戻ったお蝶は修之助に再会(修之助は民友党総裁の遺児だった)、ペンダントを返しゆき(早乙女りえ)の売られたキズ源(内田勝正)が束ねる加納組に乗り込みゆきを身請けしようとするが彼女は加納組の後ろ盾である岩倉(名和宏)に慰み者にされようとしていた!ゆきちゃんピンチ。お蝶の申し出に対し岩倉は「君も博打打ちなら博打で勝負しよう」と提案。イギリス人ギネスの屋敷で代打ちと勝負することになったがその相手クリスチーナ(クリスチナ・リンドバーグ)は修之助のペンダントの写真の女だった。
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屋敷には黒川もいたんで、このポーカー勝負の最中に黒川を狙うチーム修之助が乱入。しかし彼らを拳銃で撃退するクリスチーナ。しかし、修之助はこの場で彼女と再会。愛し合った記憶がよみがえるのだった。
なんかよく判らんうちに勝負再開、お蝶は心乱れてしまったクリスチーナに勝利しゆきを身請けすることになったが岩倉は約束を守らずゆきを手篭めにしてゆきをお蝶に引き渡す。そのゆきから岩倉の背中には鹿の彫り物があることを教えられたお蝶は、岩倉が父の仇の一人だと確信する。
一方のクリスチーナ、修之助のいる日本に来るために諜報員になった身の上がここで語られる。ようやく日本に来たのに言葉も交わせなかったことを悔いている最中にギネスがやってきて「我々の使命を忘れるな!これからお前を本物のスパイにするレッスンを始める!」とむにゃむにゃな行為が始まるのであった。
黒川は岩倉と自宅で昔話。実は岩倉は黒川の妻、八重路(三原葉子)とデキているのね。葛西刑事を殺し書類を奪ったことから彼らの出世物語が始まっていたのだった。それには八重路も一枚かんでいたらしい。
修之助は同志といたアジトを突き止められ、逃亡し逃げ込んだ先は仕立て屋お銀の家。お蝶にかくまわれた修之助は身の上話を語る。黒川と岩倉は政心会の汚職を捜査していた葛西刑事から捜査書類を奪い、政心会に売りつけていたのだ。そんな二人に陥れられた修之助の父は憤死し、修之助は復讐の機会を狙い続けていた。葛西刑事ははお蝶の父ではないか!
黒川と岩倉の命を受けたキズ源一家に仕立て屋お銀一味が捕らえられた。お蝶は彼女たちを助け出し身代わりに人質になり「どうせかわいがられるなら岩倉さんにこの体は差し上げたいねぇ」と啖呵を切る。で、岩倉はさっそくお蝶をおいしくいただこうとする(※サービスカット満載)のだが彼女に毒を盛られ岩倉は絶命。体に毒塗って無事なお蝶の皮膚はタフだ。父を殺した三人の男のうち一人は岩倉、もう一人は黒川、そしてあと一人は?Drtd0272412

クリスチーナは日本の軍事機密を探るため、黒川に取り入って体で情報を探るよう命じられる。黒川邸に入ったクリスチーナ、なんかレズプレイなど大々的に披露しているがその様子は修之助にしっかり目撃されてしまった。屋敷に侵入した修之助はクリスチーナから黒川の所在を聞き出そうとするが、ここでこの二人の恋話が語られる。クリスチーナは留学していた修之助と恋に落ち妊娠したダンサーだった。日本に帰った修之助にその恨みをぶつけようと、スパイになって日本にやってきたクリスチーナだったが修之助がまだ自分の写真を持っていたことを知り、やっぱまだ好きなのに気づいちゃうのね。黒川を狙うなら翌日の大阪行きの列車で、と彼女は修之助にアドバイスする。Drtd0272415
翌日の列車にお蝶と修之助は黒川の命を奪うべく乗り込むが、修之助は列車から落とされお蝶はボディガードのシスター軍団に阻止され捕らえられる。なぜシスター?


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黒川の屋敷に連れて行かれ拷問されるお蝶だったが、「お蝶の実の母は自分である」と伝えたうえで八重路がお蝶を逃がそうとする。でもそれも黒川にみつかってしまい、黒川から父の死の真相が語られる。もうひとりの共犯、猪鹿蝶の蝶は実は八重路だったのだ。八重路は葛西徳造の妻であり、お蝶の実の母だった!あぁなんということ。八重路の背中には隠し彫りの蝶の刺青があった。秘密を知る八重路を、黒川は絞め殺してしまう。Drtd0272418
一方、クリスチーナと修之助は共に呼び出されギネスとその一味の罠にかかってしまう。撃たれたクリスチーナの姿にかぶるBGMはなんなんだ?修之助はギネス一味と激闘を繰り広げるが、ついにギネスに撃たれ倒れる。しかしそのギネスも瀕死のクリスチーナの刀に刺され絶命。クリスチーナも修之助と共に息絶える。
お蝶はなんとか縛っている縄を切り、黒川に逆襲。何発か弾丸あたってるけど血まみれになりながらついに黒川を倒し復讐をとげるのだった。最後に雪の地面を歩いてる画面見るとホントの雪なんだよな。はだしじゃ寒かったろうになぁ。
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とにかく、東映ってのは何でもありなんだなぁ。徹底的に娯楽の方向へ走りまくり。話題づくりのためには海外からも女優をつれてきちゃうんだからすごいとしか言えない。まずキャストありで物語を作ってしまうその能力に敬意を表したい。ただ、そのおかげで監督のもつ色があまり出てこないのはちょっと淋しい気もする。自分にはまだ鈴木則文を評価する能力がないというか、この人もあまりに娯楽作の監督作が多くて多岐にわたるので評価するのは難しいなぁ。
今回出演のクリスチナ・リンドバーグはスウェーデンの人で「露出」というポルノ作品で日本でも名が知れていたそうな。東映だとこの人のほかにサンドラ・ジュリアンも招かれて出てたな。
とにかく気楽にお色気とアクションとロマンスをほどほどに楽しめるこの世界に、やっと自分も馴染めるようになったということのほうが自分的には一大事でありました。東宝とはまた違う、遠藤辰雄とか名和宏といった「いつもの奴ら」の演技に注目しよう。

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