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December 29, 2007

サーフズ・アップ

いまウチには小学生のコドモがいるわけで、その場合どうしても「子ども会」の活動もしなくてはならない。
しなくてはならない、というのはなぜかというと

いかんせんウチの子が通う小学校は都市型の過疎化が進んでいて、つまりどうしても人数が少ない。
ウチの町内の子ども会は6年生が現在二人だけでウチの子はその下にいる5年生。
子ども会唯一の5年生、ということは、来年度に奴はいやおうなしに最上級生として「子ども会の会長」になってしまう。

ただでさえ人数が少なめだしこれじゃサボるわけにはいかない。しかも、今年度はウチのツマが子ども会の世話役をやっている。
ということは、子ども会の活動をいろいろと企画しなきゃならない。あれこれと知恵をしぼり11月にはわんこそば大会を催したが、今月は希望者を募って映画を見に行くことになった。

で、何を見る?とセレクトしてみたが、大人も子供も一緒に見られる映画って思いのほか少ないのだ。
確実なのはアニメだ、ってんで、見ることになったのが「サーフズ・アップ

「ハッピーフィート」の二番煎じかも、とは思ったけどもう、他に選択肢がなかったのでこれは仕方ない。
町内の小学生の子どもたちと一緒に、保護者として見に行った。
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物語はというと、南極に住むイワトビペンギン、コディ・マーヴェリック(声 シャイア・ラブーフ 吹き替えは小栗旬)は偉大なサーファー、ビッグZに憧れペングー・アイランドで行われる「ビッグZメモリアルカップ」に出場するためにはるか南極からやってきた。道中ニワトリのチキン・ジョー(ジョン・ヘダー 佐藤せつじ)と親しくなるのだが彼の前に立ちはだかるのが大会9連覇中のコウテイペンギン、タンク・エバンズ(ディートリック・ベーダー 楠大典) 
タンクはビッグZを破った実力者だけど、子供からは嫌われ者。
タンクとトラブルになったコディはいきなりタンクとの波乗り勝負。でもあっさり波にのまれ敗退。気絶したコディはライフセーバーのラニ(ズーイ・デシャネル 山田優)に助けられなぜかジャングルの奥に住むギーク(ジェフ・ブリッッジス マイク真木)のもとに連れてかれる。
ギークにケガの治療をしてもらったコディは会場のビーチに戻る途中ですばらしいビーチを見つけるがそこはビッグZのホームグラウンド。
そしてギークは実は死んだはずのビッグZだと気づく。
サーフィンから離れたギークはすっかりむかしの面影はなかったが、何とかサーフィンが上手になるよう教えを請うコディ。もうサーフィンはしないと決めていたギークはコディの熱意に対して次第にコディにコーチをするようになる。
大会前日、「教えることはもうない。勝つことだけが全てじゃないぞ」とコディを諭すが、勝つことに執着するコディにギークはがっかりしてしまう。

そして大会当日、チキン・ジョーとともにファイナリストに残ったコディはタンクとの一騎打ちにのぞむ。はたして、勝利は誰のものに?

演出がすっかりドキュメント風で、インタビュー形式で語られる部分が多い。
ほんとによくあるサーフィン映画のパクリ。
また、波の描写とか夜のシーンではよく見ると画面が粗くなったりとか海での場面だとレンズに水滴がついたような画面だったりととにかく芸が細かい。
でも、シーンごとのつながりがスムーズでないもんだから物語の流れがいまいちだし、脚本がもっとできのいいものだったら良かったのに…と思ったな。

こういうので子どもたちは満足してくれただろうか?というのが一番の不安。
「ALWAYS 三丁目の夕日Ⅱ」を見たいという親がけっこういたけど、何となくそっちにすればよかったかも、と思った日ではありました。
なにはともあれ、子ども会の活動はがんばってやらんといけない。子どもたちにいいとこ見せなきゃなぁ。
けっこう大変だけど。

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December 13, 2007

地球最後の男

海外ではもう、古典といっていいくらいに評価の定まっているにも関わらず日本ではなぜか知られていない、不遇の作品といって良いのがいくつかあるけど

その代表格はおそらくこれ、「地球最後の男」。
原作はリチャード・マシスンの「吸血鬼」だけど原題は「I Am Legend」。
今度ウィル・スミスの主演で公開される新作「アイ アム レジェンド」と同じ原作なので、つまりは今度のはリメイク。正確には2度目のリメイクだけど、最初の映画化となったこの「地球最後の男」は非常にカルト的にこれ以後の映画に影響をおよぼしているのが一番のポイント。
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って、そういう自分も後から細かいことは知ったんですが…でも、やっぱそういう「名作」はちゃんと見てみないとねぇ。と思ってたさなか、DVD化されたのがざっと2年前。その後、ずっとおクラ入りさせてたんだもん。ほめられないよなぁ。
で、今回「アイ アム レジェンド」が公開されるってんで勝手に便乗して観ました。
そんなに金のかかってる部類の作品ではないけれど、個人的にはかなり楽しく見ることができた。

地球最後の男 THE LAST MAN ON EARTH
1964年 アメリカ・イタリア
監督 シドニー・サルコウ、ウバルド・ラゴーナ
製作 サミュエル・Z・アーコフ
原作 リチャード・マシスン「I Am Legend」
主演 ヴィンセント・プライス
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朝が来て、誰もいない街に一人だけ残った男の一日がはじまる。彼の名はロバート・モーガン(ヴィンセント・プライス)以前は科学者だったが、世界には彼一人しか人間はいない。
3年前から彼は一人ぼっち、無線で自分の存在を呼びかけても反応はない。
彼の日課は、まず自分の家の前にある吸血鬼の死体を処分すること。彼らは夜に活動し、血を求めて仲間内で争った挙句殺し合いまでやらかすのだ。
そして、日中眠っている吸血鬼を見つけては手製の杭を打ち込み彼らを殺していくのがモーガンの日課。
しかし、こんな生活が続いてるもんだから精神的にはもう限界。

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3年前、謎のウィルスが世界に蔓延した。それまで平和な家庭を持っていたモーガンの生活は一変。まず娘のキャシー(クリスティ・コートランド)が感染した。治療法を探るため研究所に通うモーガンだが、同僚のベン・コートマン(ジャコモ・ロッシ=ステュアート)もウィルスへの挑戦をあきらめてしまった。
(ベンも夜毎モーガンの家を襲う吸血鬼となってしまっていた)
ある日家に帰ると妻のヴァージニア(エマ・ダニエリ)が呆然としている。
キャシーを医者に見せたところ、政府の人間が来て彼女は連れて行かれたのだ。
まことひそやかに、ウィルスに感染した人間は死ぬのではなく吸血鬼となり蘇生するらしいといわれていたのだ…そのため、感染した人間は軍が回収し焼却して処分していたのだった。ヴァージニアもウィルスに感染して亡くなったが、モーガンは妻を燃やすには忍びなくこっそりと土葬する。
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その夜、吸血鬼となって蘇ったヴァージニアが家に戻ってきてしまった…!





そんなことを思い出しつつテンパった生活をするモーガン、ある日自分のものと違う鉄の杭で倒された吸血鬼の死体を見つける。自分のほかに誰かがいる?
そこへ一人の女がやってきた。名前はルース・コリンズ(フランカ・ベットイア
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自分のほかに人間がいた!と喜ぶモーガンだが、彼女が何者なのか疑問をもつ。家に連れ帰り様子を見ると、どうも吸血鬼の仲間らしいがそれなら日中外を歩き回ることはできない。モーガンは彼女が何か薬を使おうとするのを見て問い詰める
「君は何者なんだ?」

ルースは驚くべきことを告げる。
ウィルスに感染しても、重症でない限りそれほど生活に影響はないの。あの薬は症状をおさえる薬で、みんなこれを使って生活してる。
重症の患者は私たちが殺しているのよ。そして、あなたも吸血鬼を殺してるけれどあなたが殺したのはほとんどが私たちの仲間。あなたは、伝説の殺し屋なのよ。私はあなたの情報を集めるためにここに来たの…

症状の軽い感染者たちは、モーガンの知らないうちに独自のコミュニティを形成し「普通の」生活を送っていたのだ。そんな平和な社会では、モーガンは伝説の悪魔的存在の連続殺人犯でしかない。そして、「彼ら」はモーガンを何とか抹殺しようとする計画を進めていたのだ。

症状を抑えるために自らの血を血清としてルースに与えたモーガンの好意にルースは深く感謝し、「あなたの本当の姿を伝えなくては」と云うのだが…
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映画のタイトルはまさに「地球最後の男」なんだけど原題の「I Am Legend」の意味がこの最後のくだりに来てスパッと解るようになっている、とてもうまい構成。
というか、これはマシスンの発想の勝利。そりゃ、ひっくり返してみれば吸血鬼退治は連続殺人になるわなぁ。
とにかく、「肉の蝋人形」はじめホラー映画の名優として名高いヴィンセント・プライスがなかなかの手堅い芝居を見せてくれてこれはこれで嬉しいポイント。
だけど、とにかく映画のトーンが暗い。モノクロの作品だからそんな感覚がかなり強いんだけど、自分的には全くオッケー。
これが後に「地球最後の男 オメガマン」なんてチャールトン・へストン主演の作品にリメイクされたけど、これはいただけないだろ。この物語は英雄譚ではないんだからさぁ。
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今回はウィル・スミスの主演でのリメイクとなるが、はて。すこし危険なニオイもするな~。いずれにしろ、この「地球最後の男」は後にゾンビ映画のあけぼの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に思い切り影響を与えた偉大な作品である。
この事実があってこそのカルト作品なのだから、もっと日本でも評価されてしかるべきなんだけどねぇ。

DVDになるってんで喜び勇んで買ったのはいいけど、エプコットの2本立てDVDで最初に発売されたもので(カップリングは「地球SOS!」 というより、ジョン・ウィンダムの「トリフィドの日」といったほうがわかり易い これはこれで興味深い映画)実際に見てみたら、あまり画質が良くないのでちょっとがっかりした。
ぜひ、単独のDVDとして再発売してほしい。
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