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October 23, 2007

北京原人 Who are you?

東映というと、とにかく「何でもあり」という感じの一種エクスプロイテーション系の
においがする、そんな映画が多いのだがそのおかげで60年代以降は思いのほか
観客動員では健闘していたので、現在も直営の映画館を多く持っているくらいの
資金力があるみたい。一応文芸作品もやってんだけどねぇ。

特に、任侠ものやらエログロ時代劇やらの分野では圧倒的に強かった。
その流れで考えると、こんな作品が作られても仕方ないのかもしれないけど
それにしても、この作品はあの「幻の湖」に勝るとも劣らぬそういう気概が
感じられる。っていうか、結局そうなっちゃったのね。
このDVD面白がって買ったけど、「そのうち廃盤だろ」とタカをくくってたらいつの間にやら再販になった。
東映は恐ろしい会社だ。

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北京原人 Who are you? 1997年東映
監督 佐藤純爾
脚本 早坂暁  主演 緒方直人、ジョイ・ウォン


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2001年、純国産スペースシャトルHOPE X2打ち上げとなるわけだが搭乗するミッションスペシャリストは秘密の黒いケースを持っていた。搭乗したのは生命科学研究所の研究者 佐倉竜彦(緒方直人)、竹井桃子(片岡礼子)と桑沢(長谷川初範)。彼らの目的は、生命科学研究所の理事長の大曾根(丹波哲郎)のぶち上げた、北京原人を現代に蘇らせる実験を成功させること。

そのためになんで国産初のスペースシャトルを使わにゃならんのかよく解らんが、中国で戦争のさなか行方が知れなくなった北京原人の頭骨を大曾根はサルベージすることに成功。これから取り出したDNAを解析し復元して、宇宙空間で北京原人を蘇らせようというすごい計画なのだった。
なんで軌道上でやるんだろ?
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シベリアにも研究施設があって、ここでは轟博士(佐藤蛾次郎)が奮闘しマンモスのDNAを象と組み合わせた象マンモスを飼育している。
蛾次郎さんですか。

打ち上げを見守る代議士さんたちは石橋蓮司はじめ東映ぽい(石山律とか石山雄大とか悪代官が定番の亀石征一郎)味が濃いのだが、そんなことはともかく実験は成功した、と思ったら隕石が衝突、実験室部分のベビーシャトルは地球上に落下してしまう。落下した地点は沖縄の無人島。
捜索に行った佐倉と竹井両名は復活した北京原人たち(本田博太郎、小松みゆき、小野賢章)を発見する。
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240時間で成長するの早すぎない?子供までいるし。という素直な疑問はおいといて彼らとコミュニケーションとろうと、佐倉と竹井はパンツ一丁で交流をはかる。
片岡礼子さん胸モロ出しです。
一方、この打ち上げの目的を知った中国の生命研究所はベビーシャトルの落下を知り、北京原人の奪取をもくろみ中国電視台のキャスター宋美々(ジョイ・ウォン)に協力を求め島へと向かっていた。これに気づいた佐倉は原人一家ともども自衛隊に回収してもらい研究所へ移送される。
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この原人を調教しろという大曾根丹波もナニだが、その成果を計るべくなぜか関東社会人陸上大会にフジ・タカシという名前で北京原人を出場させる。
ちなみに女性原人はヤマト・ハナコ、子供はケンジと名づけられたがその理由はよくわからない。
ここで宋美々はケンジを誘拐。これを100m日本記録保持者の不破弘樹をぶっちぎり(8秒9)つつ追うタカシ。
これを佐倉も追うが、美々たちの駆け込んだ中華料理店で引田天功のイリュージョンによりタカシとケンジは隠される。
これを知った内閣調査室長(大竹まこと)となんかの大臣(鈴木瑞穂)は大曾根を叱責。これに対して「すべての責任はわたしがとる」と答える、いかにも丹波さん。どっからこんな怪しげな人を連れてきて理事長にしたんだか。

美々たちは中国へタカシとケンジを連れ帰る。残されたハナコは体調を崩し虫の息。
それなのに大曾根さんは記憶の復元実験までハナコでやろうとする、すごいサド。
そういえばこの前に、タカシに襲われた片岡礼子は胸もまれたりしてんのに、
それに向かって「科学者がそんなことでどうする!体を張ってでも研究を完成させるんだ!ひょっとすると彼との子孫を残せたかも知れんのだぞ!」って、無茶だよ。
そんな大曾根には当然のごとくついていけなくなった佐倉はハナコの命を救うべく、研究所の飛行機をかっぱらいハナコとともに中国へ。
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一方、中国に渡ったタカシとケンジは博物館で北京原人の展示を見て自分たちが帰るべき場所があることを知る。んで、いきなり逃走。それをただ一人追いかけるジョイ・ウォンは野宿してもずっと美しいままである。片岡礼子との、この差は何だ。

タカシの雄たけびに応え、シベリアの復活マンモスも研究所を脱走。佐藤蛾次郎はハマーを駆ってそれを追いかけるのだった。
彼らの記憶の中にあった、赤い山の見える場所でタカシとハナコ、ケンジはついに再会を果たす。これに象マンモスもやってくる。象マンモスの背に乗って、彼らは赤い山をめざすのだった。美々も佐倉も一緒に行こうと誘われるが、さすがにそれは遠慮するよなぁ。

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山に向かって去って行く彼らの背を眺めながら、佐倉が叫ぶ
「走れ!自由に向かって走れ!」
それでいいのか?

なんとなく感動してしまったが、やはりおバカ映画だよなー。
よく見ると脚本は早坂暁なのだが、なぜこんな脚本に?橋本忍の領域が近いぞ。
佐藤純爾というと、なんといっても「新幹線大爆破」なのだが本作を手がける前に「超能力者 未知への旅人」ってすごいのもやってるしなー。これにも長谷川初範はじめ本作のキャストのほか、早坂暁まで出演しているのは驚き。
本作はえらい金かかってたから、おそらくは製作サイドで横槍入りまくりだったんだろなぁ。とはいっても、これはすごい作品になってしまった。

やはり東映はすごい会社だ。人の恥を何とも思わん。
とはいえ、こういうの見るのは楽しいもんだよ、と一人思うのでした。

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Comments

『北京原人』とは、かなり暇、とお見受けしましたが如何?タンバの『ノストラダムスの大予言』(文部省推薦)も一つヨロシク。

Posted by: やぎっす | October 26, 2007 at 11:12 PM

暇っちゃぁ暇というか、現実逃避に(笑)
買っちゃったもんですから、見ないと元取れないし。
ノストラダムスは、うーん。裏物に走るか…。
見たいんですけどね。

Posted by: 最上屋 | October 29, 2007 at 11:46 AM

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