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August 31, 2006

ダ・ヴィンチ・コード

 最近の私は、正直言って新作の映画にはあまり興味が無い。
見に行こうかなぁ、とちょっと思ったのは「ホテル・ルワンダ」くらいで
これも正確に言えば新作ではないのです。
 そんなこんなしてたらウチのツマが、とある筋から映画の鑑賞券を
手に入れてきてくれた。「ダ・ヴィンチ・コード」だった。
「これ、すっごい見たかったの!」ということで、さる筋にお願いして
手に入れた2枚の鑑賞券。でも、子どもをほったらかして夫婦で
見に行くわけにもいかず、まずツマが先に一人で見に行った。
どんなんだかはだいたい想像してたけど…帰ってきたツマに聞いてみる。

「どうだった?面白かった」
「うーん…まぁ、うん、そこそこ」

 ダン・ブラウンの原作はかなりの分量の本にもかかわらず大ヒット。
事前にはテレビ各局で「ダ・ヴィンチの暗号とは!?」みたいな番組が
いっぱい組まれてた。

ひらたく言うと、イエスキリストとマグダラのマリアは実は夫婦で、子どもも
もうけていたのだがその事実は隠蔽され、マグダラのマリアは売春婦と
して喧伝されるようになったのだが、ダ・ヴィンチは自らの作品にその
事実をひそかに隠して描いていたのではないのか?というのがどこの
局もやっていたネタ。まぁ、この企画自体が「ダ・ヴィンチ・コード」の
小説のヒットにあやかったものなので、なんら独自の観点も解釈も
なかったのだ。でも、私的には結構面白く見ておりました。

んで、この原作の映画化となるとこりゃ、そりゃソニーピクチャーズだって
力入るし、監督はロン・ハワードだし主演がトム・ハンクスだしとどんどん
盛り上げられてた。
公開前にカンヌ国際映画祭のオープニングとして上映されて、これで一気に
大ヒット!…となるはずだった。けど、カンヌから聞こえてきたのはしょっぱい
評価ばかり。はっきり言って期待はしぼみました。そして直前にツマが
見に行って上記の発言をしてるもんだから、モチベーションがいまいち上がら
ないまんまではあったが、せっかくツマが手に入れてくれた映画の券。
無駄にしてはいけない。見に行きました。

Photo_1






始まりはパリ、夜のルーブル美術館。
ソニエール館長が何者かに追われている。追っているのはオプス・デイ
の修道士シラス(ポール・ベタニー)。聖杯の秘密を教えることを拒んだ彼は
シラスに殺されてしまう。ただ、その今わの際にソニエールはダ・ヴィンチ
のウィトルウィウス的人体図を模した姿となり、絶命。
講演のためパリにいた宗教象徴学の権威ロバート・ラングドン
(トム・ハンクス)はその会場で警察に呼び出され、ソニエールの残した
暗号の解読を依頼される。しかし、依頼したファーシュ警部(ジャン・レノ)
はある理由からラングドンを犯人と疑っていた。そこに現れたソニエール
の孫娘で暗号解読の専門家、ソフィー・ヌヴー(オドレイ・トゥトゥ)はラングドン
にこの場から逃げるようひそかに指示する。現場には彼女へのメッセージが
隠されており、その解読にはラングドンの協力が必要だった。
もともとラングドンを逮捕するつもりのファーシュは二人の逃亡を知り激怒。
二人は警察に追われる身となる。
道中まず一つの謎解き。貸金庫からクリプテックスを手に入れた二人が
身を寄せたのはディービング卿(イアン・マッケラン)の屋敷。
二人はここでソニエールが聖杯の秘密を守ろうとしていたことを知る。
聖杯とは何か?そこにはキリストがマグダラのマリアと夫婦であり子どもも
もうけていたことの裏づけが隠されているのだ。その事実はダ・ヴィンチの
絵にも密かにと示されている!
そして、このクリプテックスの中にある手紙にこそその聖杯の所在が
記されている!しかし、秘密の合言葉を知らなくてはクリプテックスは
開かない。
二人の行方をつかんだファーシュはアリンガローサ司教(アルフレッド・
モリーナ)に通報。司教はシラスをティービング邸へと向かわせる。
司教は、謎の人物との聖杯をめぐる取引を画策しており、聖杯の秘密を
知る人物をシラスに消させていたのだった。どうにかシラスを捕らえて
ティービングとともに二人はイギリスへと飛行機で渡る。秘密を守ってきた
テンプル騎士団の最期の地には謎を解く手がかりがあると考えられた…

 原作の分量を考えると、とにかく駆け足になっちゃう映画。なもんだから
余韻といえるものが少ないのだ。金がかかってるのはよくわかるけど、
とにかく原作を読んでみよう。たぶんそのほうが面白いと思う。ちなみに
私はまだ読んでません。
ま、角川映画的にヒットしたけど評価としては今一歩。大学の成績だと
可はあげられるけど良は厳しい。優はムリ、といったできばえ。
シラスの最期はなんだか間抜けだし。イアン・マッケランも、ちょうどこれを
見る直前にテレビで「指輪物語」見ちゃったからガンダルフにしか見えないし
と個人的にはマイナス要因多い。残されたキリストの子孫とは誰だったのか
が一番の謎解きだったはずだけど、これも途中でネタバレしたぞ。
というわけで、何か微妙に消化不良のまま見終わって帰ってきました。
上記のことを大体ツマに語ったら
「やっぱりそう思ったでしょ?」と言われたような。さきに言ってくれ。でもまぁ、
エンタメの作品としてはまずまずの出来と思います。鳴り物入りの大作って
大体こんな風に落ち着くようになってるみたい。

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