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November 03, 2005

てなわけで12モンキーズ

 もともと仕方なしに「ラ・ジュテ」を見てしまい、あまりにもその作品性に
感動してしまい、これをもとにした作品がとにかくテリ-・ギリアムの監督作
ということで必然的に「12モンキーズ」を見たいという欲求は強くなった。
にしても、ツタヤではずーっと貸し出し中。
日本での公開は1996年7月。最近のミニシアター系以外の公開作品としては
珍しく、ロングランになったけど…また見に行ってなかった。

12monky







 そのイメージは、空港。叫び、走る女の姿。何を追いかけているのか?
 そして、銃を構える警官。撃たれたのは誰だ?
ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)がとらわれているイメージは
子供の頃の記憶。
目が覚めると、そこは暗い冬のフィラデルフィア。だけど、人間の姿はない。
 時は2035年。謎のウィルスにより地上の人類は謎のウィルスによりその
99パーセントが死に、残された人々は地下にもぐり生き延びていた。
地上に残っていた、12モンキーズのマークを見つけるコール。
12mon





囚人である彼はこの12モンキーズにまつわる人類滅亡の原因を探るべく、
ウィルスの発生時期である1995年へ送り出される。しかし着いたのは
1990年のフィラデルフィア。怪しすぎる彼は逮捕され、精神病院に入れられ
精神病理学者キャサリン・ライリー(マデリーン・ストウ)の調査対象となる。
病院で彼は若い患者、ジェフリー・ゴインズ(ブラット・ピット)と出会う。
彼は「俺の親父は神なんだ」と語る。脱走を図ったコールは捕まり、拘束される
がここで未来に呼び戻される。
再び過去へ。今度はちゃんと1996年。いっぱしの精神科医になったキャサリンの
前に現れるコール。街で彼は、あの12モンキーズのマークを見かける。
12モンキーズは、あのジェフリーの主宰する過激な環境保護団体だったのだ。
ジェフリーの父は、世界的細菌学者のゴインズ(クリストファー・プラマー)。
近々行動を起こすことを表明するジェフリー。ウィルスが撒かれるのか?
ジェフリーの行動を止めるべくゴインズの屋敷に潜入しようとして捕まりそうに
なるコール。しかし、また呼び戻され経過報告。ゴインズの関係者をマークする
ためトラベラーが追加される。
 またまた1996年に戻ったコール。キャサリンと恋に落ちた彼はこの時代で生きる
ことを決意。フィラデルフィアを離れようとするが道中聞いたニュースで12モンキー
ズが動物園を襲い、動物を解放したことを知る。ではウィルスは?
空港でゴインズ博士の助手を見つけたコールは、彼の目的がウィルスの拡散だと
知る。彼を追い、銃を構えるコール。しかし、彼は警官隊に射殺されてしまう。

彼の見たイメージは…叫び走るキャサリンの姿。そして、撃たれる自分。いまわの
際に悟るコール。
この事件を目撃していた少年がいた。それは他ならぬ、ジェームズ・コール。
彼が見たのは、死にゆく自分の姿だったのだ。

 監督のテリー・ギリアムをはじめ実は結構いいスタッフが揃っている映画。
製作のチャールズ・ローヴェンは最近だと「バットマン・ビギンズ」なんて
やってる。脚本のデヴィッド・ピープルズは「ブレードランナー」の脚本を書き
「許されざる者」でアカデミー作品賞ゲット。
撮影のロジャープラットは「未来世紀ブラジル」もやってるし、最近の
ハリーポッターシリーズもやっている。これはハズレるには苦しい作品。
この当時のギリアム御大は「ブラジル」「バロン」とトラブル続きで、この作品も
雇われ仕事でやっているので結構自分のカラーを抑えて仕事している
印象が強い。でも、やはりギリアム調。地下人類のコンピュータなんかが
どう見ても「ブラジル」から持ってきた雰囲気だし、コールが一度だけ第一次
大戦の時代に行き友人のホセと出会う漫画的くだりなんかはまさにギリアム。
物語のテンポの良さもあまり長さを感じさせません。ロングランするだけの
ことはあったか。
このエンディングはまさに「ラ・ジュテ」へのオマージュで、コール少年の
存在は「ラ・ジュテ」をリアルタイムで見た若き日の製作スタッフの姿では
なかったかな、なんて思った。ルイ・アームストロングの「What a wonderful
world(この素晴らしき世界)」が響くタイトルバックも良いと思います。

最新作は「ブラザーズ・グリム」!ジョナサン・プライスも出ている(脇役だけど)
製作は再びローヴェン。結構スタッフはつながってるのね。見たいよぉ。
つながってるといえば、驚いたのが「ラ・ジュテ」の音楽を担当したのが
トレヴァー・ダンカンという人なのだけど、この人あの、「プラン9フロム
アウタースペース」でも音楽を提供していたのですな(;゚д゚)
ううむ、史上に残る佳作と史上に残る大駄作の両方に関わっているなんて
なんて幸福な人なのだろう。

今日は、ツマの誕生日です。また何か語ってくれ、妻よ。

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