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September 30, 2005

魔法の色

 映画は好きなのだけど、自分的には見ているものが偏るのは
好ましくないので、まだまだいろんな映画を見てみたいと思っている
けれどもやはり得手不得手はある。どの方面が手薄かというと、
最近とみに人気が出てきたジャッロ映画とかモンド映画とか、
ユーロトラッシュと呼ばれるのとかエクスプロイテーション系の映画。
なんとなーく、どんな映画なのかは把握しているつもりだったけど
どんな映画のことをいうのか、勉強しなおしてみました。

ジャッロとは、イタリア語で「黄色」のこと。ミステリとか推理もの、広がって
猟奇的なスリラー映画なんかを指す。なんで黄色なのかというと、その
推理小説のカバーがイタリアでは黄色だったからなんだそうな。

モンド映画は、手っ取り早く言うとやらせネタのドキュメンタリー「風」映画
が当てはまる。ヤコペッティなんかは元祖に属するらしい。っていうか、
「世界残酷物語」の原題はMONDO CANEじゃん。元祖だ。
エクスプロイテーションもしくはブラックエクスプロイテーションは、
平たく言うとエクスプロイテーションって「搾取」という意味だそうで
安い予算で、特定の層を対象にして撮られた安易な見世物映画のこと。
変形ではセクスプロイテーションなんて分類もアリ。ポルノじゃないのがミソ。
マニアックな奴になると、このチープさが堪えられなくなるのよね。
ジャッロ映画の小道具といえば、見せ場となる犯行の「手口」の描写・
黒衣の殺人鬼・グラマーな美女・セクシャルな描写・しゃれた音楽。時代が
進むとどんどん出血量が増え、肌の露出も増え、18禁映画も多数。
ふむふむ。
この、ジャッロ映画の巨匠(といっていいのか?)といえばマリオ・バーヴァ
ルチオ・フルチなどだそうで…へぇぇ。もう書ききれんぞ。
参考までに
こんな感じでユーロトラッシュ映画(主に70年代の、主にイタリア製エログロ映画)
にハマるとどうしても避けて通れない人がいる。ジェス・フランコ。
以前から関心はあったけど、とにかくご縁がなくて困ってたら「恍惚の悪魔 
アカサヴァ」のDVDを縁あってゲット。いつまでたっても懲りてない自分。早いとこ
見なきゃ。ソリダッド・ミランダは素敵だし。

んでも、ハリウッドでのフィルム・ノワールはいわゆるハードボイルドが原作で
もともとはペーパーバックだった。なーんか、微妙に背景が似ているなぁ。

変にシンクロが感じられるのは、黄色。日本にも古くは「黄表紙」という読物
があったのを思い出した。これは、江戸の庶民の読み物。まさに「ペイパー
バック」。イタリアのジャッロはミステリー。読み物だ。こじつけというなら言うが
いい。
黄色は不思議な色、ということになるのか。由来は異なるけど「イエロー
ジャーナリズム」なんて言葉もある。事実の報道より、センセーショナリズムに
重きを置いた報道。語源は掲載マンガの「イエローキッド」から。
19世紀末ごろやりだしたのはピュリツァーとかハーストの新聞だけど、
「ピュリツァー賞」なんて報道の賞があるのはなんか変。受賞者に自殺者多数。
有名な「ブラック・ダリア事件」なんかはこの洗礼を受けた典型。
この事件、個人的には好きな「告白」(ロバート・デニーロとロバート・デュバルの
共演はうれしかったぞ)とかエルロイの「ブラック・ダリア」の題材になってます。

イエロージャーナリズムじゃないけど、某大新聞の岩手支局は何とかならんか。
以前、ツマの勤める専門学校を卒業した男が自分の子供を虐待死させた。
(ツマは直接この男には関わっていなかったが)
このときに取材に訪れた某大新聞岩手支局の記者、卒業アルバムの写真
の提供を求めてきたのだが応対した女性が
「今、校長も不在ですぐに返答できない」と言うと、
「それなら学校名を公表しますよ」と脅しをかけたそうだ。
これって、横暴だよな。
もひとつ、同じ某大新聞が高校野球の取材で、ある高校の記事を掲載した。
この高校は部員数が少なく、また部員の子で病に倒れた者がいたのだが
(この生徒は後に病気で亡くなった)取材時にこの子の病気を公表しない約束を
していながら、あっさり反故にして記事にしてしまった。
結果、取材を受けた関係者はこの新聞のせいですっかりマスコミ不信になり、
後にこの高校を取り上げたテレビドキュメンタリーの審議をツマは担当した
のだが、こういった背景があって取材にはえらい苦労を強いられたとの
裏話をツマは聞かされてきた。
一回、直接抗議してみてもいいかとは思っている。この大新聞社が起こした
事件はいろいろあるんだぞぉ。

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Comments

はじめて拝見しました。
劇突くらぶのBBSや、小屋や打ち上げや、なにやら、東海林ご夫妻様にはなにかと、お世話になりつつ、発する言葉を味いつつ楽しんでおります。
と、他人行儀はここまでにいたしまして、
ぶつちゃけたことで「ショーシャンク・・」は私も好みでして、はい、取上げた題材と対比されるきっつい到達感に共鳴したおぼえがあります。
新聞記者は、エリート様ですから、tきどき文脈をあやまるときがあります。それを見据えつつ「つらいニュートラルな表現」ができるのも演劇だけの?特権?
>主に70年代の、主にイタリア製エログロ映画
かそうかはわかりませんが、パゾリーニの「豚小屋」とか、フェリー二の「デカメロン」とかは、むかしみたことがありました。イタリア映画、濃いですよねえ、ほんと。
脈絡なくてすみません。なにか、投稿したくなりまして、そういうことです。

Posted by: かわむらしゅんめい(げきとつ) | October 03, 2005 at 08:31 PM

 あらあら、げきとつさん、いらっしゃいませ。
すっかりおかまいもしませんでm(__)m拙文を読んでいただきまして
ありがとうございます。
芝居の舞台の場合、自分の場合はなんといってもあの
ライブ感がたまらない部分でして…結局、また月末に出てます(^^ゞ
新聞の話は、あくまでもとある大新聞社の支局のはなしです。にしても、
取り上げたのはある種の特権意識がみえみえの言動にしか思えません。

「豚小屋」と「デカメロン」ですか。うらやましい。
もともとパゾリーニは反キリスト教的立場の表現をしたがった
人ですから、聞き書きになるけど特に「豚小屋」はこの観点では
濃い映画かもしれませんね。
パゾリーニは私、「ソドムの市」を見ただけで、以前から
見たかった「アラビアンナイト」とか買って持ってるのに
まだ見られません(T_T)
見たらまた、アップしたいと思います。

Posted by: 最上屋 | October 06, 2005 at 06:48 AM

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