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April 27, 2005

プラン9フロムアウタースペース


 映画といってもピンからキリまであるわけで、いわゆる傑作と呼ばれる
ものがある一方でぜんぜん出来の良くないものとか、ちょーツマラナイ
ものとかもいっぱいあるわけだが物好きも度を越すと
「これはそーいう作品なのだ。カスにはカスなりの味がある」
と納得しながら結構楽しんで見ていたりする。これって、酒飲みと同じ
感覚ではないかと思います。
微妙な位置づけになるが、駄作と呼ばれながらもごく一部のマニアの間で
カルト的人気があったりするものもある。これもそんな一本。
エドワード・D・ウッドjrは一般に「最低の映画監督」と呼ばれている
訳だけど、なぜ最低なのか?
自分の場合、名前は知っててもその作品は見たことなかったし
ティム・バートンの「エド・ウッド」くらいしか彼の人物像をつかむ
ものは知らなかった。これはこれで面白い映画で、マーチン・ランドーが
ベラ・ルゴシを演じてアカデミー助演男優賞を獲っている。
この作品の中で、エド・ウッドが製作に爆走する作品がこの「プラン9」。
一応ベラ・ルゴシはクレジットされてるけど、実際この撮影前に彼は
亡くなっている。エド・ウッドは「プラン9」の前に撮っていたルゴシの
フィルムを、簡単に言うとリサイクルしようとしてこれを撮ったらしい。
そんな成り立ちの映画がきちんとした出来になる…のは難しい。
 ストーリーは平たく言うと、どっかの宇宙人が地球人に警告するため
死者を復活し操る、プラン9を発動する(警告になるのか?)
しかし、その計画は地上の円盤が発見され破壊されたため失敗し、地球
を脱出しようとした円盤は爆発してしまう、という感じかな。
主な舞台は墓地なんだけど、墓石はダンボール製でぺらぺら。
飛行機のセットも、なんじゃこりゃ?操縦桿って、板だぞ。
空飛ぶ円盤は車のホイルキャップだし特撮はチャチというレベルではない。
ベラ・ルゴシの出演シーンは前後がさっぱりつながらない。他にもトー・
ジョンソンのすごい芝居やクリズウェルの前説後説の「カンペ読んでます」
が明らかな目線、登場人物たちのとんちんかんなやりとりなど、見所満載。
あまりのツッコミ所の多さに、何といっていいのやら。自主映画でも
こんなのは最近見られません(昔はあったよ)あまりの出来にきちんと
した公開もされないまま忘れられていたのだそうだ。(そりゃそうだろ)
こりゃ、最低の監督だわ。
それでも、この映画は積極的な映画好きに愛されている。「エド・ウッド」
のほか、ドキュメンタリーが2本も作られてるし。人気の出たきっかけは
80年代末から深夜テレビで繰り返し放映されたことで、これで人気が出た
んだそうな。
エド・ウッドという、情熱はすごいけどとにかくダメな監督は皮肉な
もので死後こういう形で名を残した。彼が原案の「死霊の盆踊り」も見て
みたい。「グレンとグレンダ」はまた後日見よっと。
ひどい脚本だけど、宇宙人の女性が「自国のために他国を侵略するのは間
違っている」という台詞が、個人的には現代を考えると光ってます。

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April 26, 2005

福知山線事故


 たまたま見ていた情報ツウで、この事故で
娘さんを亡くしたお父さんの取材をしていた。
お父さんがやっと安置所で見つけた娘さんを語る、優しい言葉に泣けた。

突然に身近なところに死がやってくるのは、とても悲しい。

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イル・ポスティーノを見る


 つっこみどころ満載の娯楽映画ばかり見ているのも何なので、以前から
関心のあった映画を見ることにする。イタリア映画は、画がきれいだし。
 公開された当時は、その作品自体の評判もさることながら主演の
マッシモ・トロイージがクランクアップ直後亡くなったという、
壮烈な話が伝わっていたから、そんなに気合の入った作品なのだろうか
と思っていた。原作はアントニオ・スカルメタの小説で、登場する
亡命詩人パブロ・ネルーダは実在の人物。1970年ノーベル文学賞を
受賞している。舞台は1950年頃イタリアのナポリ辺りの小さな島。
この島に世界的詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)がその
共産主義思想の故にチリからイタリアに亡命し居を定める。その彼のための
臨時郵便配達をするのがマリオ(マッシモ・トロイージ)。マリオは詩人と
親しくなり、詩作に関心を深めるけどそんな時、マリオはベアトリーチェ
(マリア・グラツィア・クチノッタ)に恋をする。恋の手助けを詩人に求め
るマリオ。彼女との恋は成就して結婚するのだけれど、詩人は故国に帰ること
に。帰国した詩人はマリオのことを忘れたのか、ずっと音沙汰なし。やっと手紙
が来たと思ったら、詩人の秘書からの荷物発送依頼。詩人の家に行ったマリオ
は、詩人の家に残された録音機で島の音を録音し彼に送ることを思いつく。
 時は流れ、詩人が島に帰ってきた。しかし、マリオはもうこの世を
去っていた。共産党大会で詩人に捧げる自作の詩を朗読するはずが、そこで
起こった暴動に巻き込まれ命を落としていた。詩人は、彼の残した録音を聞き
海辺で彼の思い出にひたる。
 マッシモ・トロイージはかなり体調悪かったのは最初のカットからも窺える。
葉書を眺めているだけなのに、もう息があがってる。自転車が劇中アシとして
活躍するけどとてもこげなかったろうなぁ。坂を下るだけだと本人が乗ってる
けど、頑張ってこいでるのはおそらくスタンドイン(このとき写るのは後姿
ばかりだし)体はものすごく痩せてしまってるし、声はほんとに出ない、とい
うか出せない。気合は、これじゃ入りようがありませんが最後まで演じたのは
すごい精神力です。
フィリップ・ノワレというと「ニューシネマパラダイス」が思い出されるけど
こっちの詩人役はこざっぱりした印象。マリア・グラツィア・クチノッタは
ワイルドな感じの美人ですな。ワールド・イズ・ノット・イナフ(邦題を
もっと考えようよ)にも出演してるそうな…また007か(;一_一)
共産党員の島の郵便局長がいい味出してます。
 マリオの結婚までは軽いタッチのコメディ的なノリ。その後は、少し
重くなるけど全体にくどい演出もなくさらっと見られる。欧米の映画だと
結構こんな風な、「知」へのアプローチを題材に取り込んでいる映画が
結構ありますな。
 タビアーニ兄弟の映画もそうだけど、なんでイタリア映画の田舎は
こんなに素敵なのだろう。自分の島の美しさに気づき、またそれを人に
伝えようとして録音に励むマリオは感動的。
政治的な部分はあまり気にはしなかったけど、実際のパブロ・ネルーダは
1973年のピノチェト軍事クーデターの際、もともと病気だったのが悪化した
上、その状態で尋問までされたりしてさらに悪化させ、そのすぐ後亡くなった。
このクーデターは1973年9月11日発生。この背後にはCIAの活動があった。
 アメリカは正義の国やあらしまへん。
2001年の9月11日にはあの事件発生。因果だ。

 関係ないけど、「幻の湖」も1982年9月11日に封切り。
夏目雅子が亡くなったのは1985年の9月11日。この日は事件が
よく起こる。

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April 23, 2005

岩手銀行あたまにくるぞ

先日、イオンモールに行った時、ものの
ついでにその中の岩手銀行に行って保育料を
払い込むことにした。
しかし、なんなんだ岩手銀行。
誰も並んでないのに「整理券をとってください」
これでまず、なぜ?と思う。
はいよ、と出すと
「金額を記入してください」
はぁ?北日本銀行は書いてくれるけど…と
思った。が、まぁオトナだから書いてやったけど
なんなんだあの態度は。菊池とかいう女、
終わってからろくに挨拶もせん。
オレは絶対岩手銀行とは付き合いせんぞ。
と、決意した日だった。

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April 20, 2005

まい かー

 もともと車大好きボーイだった私だが、ずっとびんぼーだったから
車が欲しくても買うこともかなわぬまま、結婚までしてしまった。
ツマと暮らし始めた頃は、当時彼女の持っていた軽自動車が
二人のアシとして活躍していました。スバルのレックスだった。
海までこの車で遊びに行ったりしてた。エアコンなんてついてない
車だったけど、あぁ、楽しかったなぁ…若かった、あの頃。
その後、姉の嫁ぎ先から「車いらない?」という話が舞い込み
やや古めの車であったが、2リッターのアコードが我が家にやって
来た。「2万円でいい」と言われた、6年落ちの車だった。
燃費は悪かったけど、そこそこ活躍してくれました。
またしばらくして、ムスコが生まれたけどこのあたりから
「そろそろ新しい車がいるかなぁ」と
考えるようになった。なにしろ、家族が増えたんだからセダンの
くるまではベビーカーとか運ぶのは面倒かなぁと思ったのです。
ま、そのうち買いましょと思いつつ、たまたま目にした
「レガシィ購入資金30万円プレゼント」にハガキを出してみた。
30万円の購入資金をクーポン券で全国1000名にくれるという、
豪気なプレゼントだった。フルモデルチェンジしたレガシィは
この頃売れ行きが芳しくなかった。応募したのは
確か1999年になるかならないかくらいの頃だったはず。
実際には、この頃人気のあったアコードワゴンとレガシィの
どっちがいいかなぁ、と検討してました。困ったことにどちらも
決定打に欠ける。アコードワゴンは4駆だとスポーツグレードが
ないし、レガシィはいまいち、デザインが気に入らなかった。
しばらくして、そんなこともすっかり忘れていたある日、電話が
かかってきた。

「岩手スバルです。おめでとうございます、ご当選なさいました」

 あー、そういえば…。スバルにクーポン券を受け取りに行き、
説明を聞く。新車の購入にしかこの券は使えないことなど、
いろいろ説明を受けた。希望のグレードはGT-B。
見積もりを見ると、下取りなし値引きなしだとざっと360万円なり。
…新車は高いということをこのとき実感する。
考えさせてください、ということで一度クーポン券を持ち帰り
ツマに見せる。職場の同僚にも見せる。自慢する。ぴかぴかの
クーポン券だった。
クーポンと値引き分を合わせて、おまけもしてもらい290万で
どうでしょう?ということになり、ここで決意。5年ローンで契約。
280馬力に惹かれて5MTにしたら、「納車遅くなります」とのこと。
うちにやってきたのは5月の連休の頃だった。
当時2歳くらいのムスコが回りに自慢していた。
浮かれてたら2週間後にマイナーチェンジしてた。
このレガシィの不幸はここから始まったかもしれない。
納車されたのをよく見たら、ダンパーのカバー用ビニールが
ついたままだった。自宅の駐車スペースの隣はローバー
ディスカバリーで、持ち主のバカ医大生が人の車にギターとか
ぶつけてドアにえくぼをつけられた。こいつその後逃亡(引越し)
購入した年の11月には、帰り道信号待ちしてたら思い切りオカマ
掘られたりもした。
かれこれ6年の付き合いになるが、あまりかまってないもんだから
車に申し訳ないなぁと思っている今日この頃です。
先日失敗してリアバンパーをぶつけた。要交換だが、いつ
直せるかは誰にもわからない。1

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April 19, 2005

女王陛下の007 再び

 またまた二部構成 前日のつづき
 「原作に即した物語づくり」ということで今回は大掛かりなセットはなし。
原作は、けっこう地味でどっちかってえと、ハードボイルドの世界。
秘密兵器みたいなのも、事務所に忍び込んだとき使った「金庫開けマシン」くらい。
ジョージ・レーゼンビーはこの一作だけボンドを演じているけど、見た感じいまいち
ちんぴらっぽい。肩で風切って歩くし。顔はトイストーリーのウッディみたいだし。
演技も、本格的な映画出演はこれが初めてってのもあってかなにか食い足りない
感じがする。努力はしているけど、やはりジェームズ・ボンドのイメージとは、
いまいちズレているような感触があった。これだけで降板したのは、プロデューサー
受けが良くなかったのとゴネるマネージャーのせいらしい。マネさん、駆け引き
失敗か。本人はおまけのドキュメンタリーで「もう一本出ておけば良かった」
みたいなことを言ってるけど、ボンドになる資格があったかどうかを見極められない
まま終わったのはある意味残念ではあります。
今回ブロフェルドはテリー・サバラスが演じているけど、これは及第点。
トレーシー役はダイアナ・リグ。もともとTV方面の女優さん。あまり他は知らん。
どうも脚本がいまひとつのデキなような気がする。演出もだけど。
ボンドが研究所を脱出するのは夜なんだけど、冬の夜の山頂なのにぜんぜん
寒そうじゃない。体験すると、ホントに寒いぞ。雪崩も、巻き込まれるとあんなもん
じゃないらしい。実際に雪崩にあった人が近所にいます。あと、ウィルス扱ってる
研究所勝手に爆破していいのかな。終盤のドンパチのさなか爆弾仕掛けておいて
手下「あと5分10秒で爆発します」
ドラコ「よし、逃げるぞ」
トレーシー「ジェームズは知ってるの?」
ドラコ「知ってる」     
いつ教えた?ブロフェルドがいつ、どのようにしてウィルス撒くのかも説明不足。
なもんで、緊迫感がちと伝わってこない。全体に、ややゆるめの展開なので微妙に
冗長な感触がしました。アクションもがんばってるんだけどなあ。ジョン・バリーの
音楽も今回は地味めで、いまひとつ盛り上げには貢献していない印象がある。
モーリス・ビンダーのタイトルも今回は抑え気味。相変わらずきれいな画を作っては
いるけど、スタッフは今回でシリーズはおしまいかも、と思っていたのかなぁ。
意欲作では、ありました。シリーズの中の一作としては、十分に価値のある
作品、だろう。議論の多い作品だったけど、とりあえず興行収入全米1位には
なっている。対抗馬は「イージーライダー」「明日に向かって撃て!」だった。
時代が、変わりつつありました。

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April 18, 2005

女王陛下の007


 この映画も、自分にとってはいろいろと謎の多い作品だったので、改めて
見てみた。なにぶん、自分の記憶にあるのは「月曜ロードショー」で見た記憶だけ
なので話の筋もあやふやなんだもん。007シリーズは好きなのに。
この作品、007シリーズではかなり特異なものになっているというのは知っていた。
主演はシリーズではこれっきりのジョージ・レーゼンビーだし、Qの秘密兵器は
出てこないし、敵の秘密基地も大掛かりなのは出てこない。ジェームズ・ボンドは
唯一この作品で結婚しているし。あらすじはというと、
 例によってスペクターの首領ブロフェルドを追うボンド。(遊んでるようにしか
見えんぞ)また、例によって海で女を一人助けたりしてるけど、そんなんばかり
やってて本部に報告をサボってるもんだから作戦から外される。
「辞めてやる」とゴネるけどマネーペニーの計らいで2週間の休暇を取ることに。
休暇先で助けた女と再会。名をトレーシーという。彼女はユニオンコルスのボス、
ドラコの娘。この親父、ブロフェルドのネタを提供する代わりに彼女と結婚しろ
という。100万ドルの金塊のおまけつき。そんなにムスメを嫁に出したいのか?
承諾してブロフェルドの弁護士を聞き出し、その事務所に忍び込みブロフェルド宛の
手紙をコピー。ブロフェルドが自分の家系の正当性を明らかにしたいらしい。その
検証をするヒラリー卿になりすましブロフェルドの別荘に入り込むボンド。なんでか
そこには美女が12人。何のため?何か研究してるし。しかし、正体がバレてしまい
拘束されてしまう。
「地上の生物すべてを死に至らせるウィルス『オメガ』で国連と取引する」と
親切に教えてやるブロフェルド。いい奴だ、ボンドのアシストはさっさと殺してる
のに。美女たちには催眠をほどこし、そのウィルスをばら撒かせるつもり、らしい。
(劇中はっきりとは言ってないんだよなぁ)
なんとか別荘から脱出して町に下りたボンドはそこでトレーシーと再会。どうにか
してロンドンと連絡とりたいけど追手が迫る。二人でスキーで逃げようとするけど
ブロフェルドが起こした雪崩に巻き込まれ、トレーシーは捕まる。
Mに仔細を報告するけど、「君は担当から外れているし、要求は呑むことになった」
ということで特殊部隊の出動はなし。トレーシー奪還作戦をドラコの手下と一緒に
実行することにする。(これ「殴りこみ」とか「カチこみ」と一般には言う。
悪の組織同士のケンカなんだから)攻略は成功。帰国したボンドはトレーシーと
挙式して、車でハネムーン行ってめでたし、と思ったらブロフェルドが追ってきて
トレーシーは射殺されてしまう。悲しみにくれるボンドの姿、でエンドタイトル。
とりあえず、あらすじがなんとかわかりました。荻昌弘さん、見てますか(T_T)

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April 13, 2005

お呼び出し

 先日、地元のショッピングモールに家族で買物に出かけた。
最近、コドモたちはそれぞれゲームにハマっていて、ムスコは
ムシキング。ムスメはオシャレ魔女ラブandベリーというゲーム。
行った先にはこの筐体があるから、コドモたちをなだめるのが
結構大変なのだが、とにかくそういうこと抜きにしても最近は
コドモが独自の行動をとるため、難儀することがある。
もともとは小学校で給食を食べる際、口をぬぐうための
ミニタオルのパックを買いに行ったのだけれど、ツマが
「スカート買いたい」
ということで婦人服のショップをのぞきに
行ったら、コドモは
「2階の本屋さんに行く」
と言って、さっさと行ってしまったので別行動となった。
買物がすんで2階へコドモを捜しに行ったら…見つからない。
ツマと一緒に、慌てて本屋の中をを捜し回ったが、コドモは
いない。
…まさか、最近流行の連れ去りに遭ったかもしれん!と
がぜん焦る。他の店を捜しに走り出したら、館内放送が
「最上屋様、最上屋の奥様(ほんとは実名)コドモたちが
2階総合案内カウンターにてお待ちです」などと告げている。
…いかん、これは、恥ずかしいぞ!と思いつつカウンターへ
急行。コドモは二人で座って待っていた。

「自分から自首した」とムスコ談。

私はともかく、ツマは結構顔が広い。こうして人の集まる
ところで名前を呼ばれてしまったので、その直後彼女の
教え子に会ったが「名前呼ばれてませんでした?」と
しっかり言われていた。後日彼女の学校でも言われたらしい。

(;一_一)またこの手を使われたらどうしよう…

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April 08, 2005

パート2

007は二度死ぬのつづき

 ブロフェルドの役は、もともとヤン・ウェーリッヒという方が演じてたそうです。
チェコの俳優さんだそうな。松岡きっこは、リトルネリーが飛んでいるのを
見つけて「何か飛んでる」と上を見上げる海女さん3人の一人で、ワンカット
だけ写ってた。
 タイトルのデザイナーはモーリス・ビンダー。とてもセンスいい。
 ちょっとおかしな描写は、たとえば大里化学の本社がニューオータニだったり、
細い路地を抜けたらいきなり蔵前国技館だったり(横綱佐田の山が出演。
支度部屋でボンドにチケットを渡してます)丹波哲郎演ずるタイガー田中が
使う交通手段が特製の地下鉄丸の内線だったり、田中の部下が忍者の訓練
してるのが姫路城だったり(国宝。城壁に手裏剣で傷をつけたってんで問題に
なった)船の名前がNING-PO=忍法だったり、日本人に変装するボンドが
「日本語はケンブリッジで勉強した」とか言ってるくせに肝心の日本語はさっぱり
話さず「オハヨゴザイマス」くらい。
 神戸港でボンドに襲い掛かる人々の中に、松崎真がいます。笑える。
実際には海女さん役の女優はあまり泳ぎが得意でなかったそうで、このロケに
同行してたショーン・コネリーの奥さん(当時)のダイアン・シレントがそのまま
「泳ぎが得意だ」
てんでスタンドインで泳いでるそうな。伝令しに海を泳ぐ浜美枝の代役もしている。

ダイアン・シレントなんて、通好みの女優さんだよな。出演作「ウィッカーマン」
はぜひ見たいです。
浜美枝というと、もともと東宝の専属女優だから東宝の喜劇映画・特撮映画に
よく出てます。なんだけど、海外作品にもなぜか縁が深く、ウディ・アレンが
吹き替え版を作った映画「国際秘密警察 鍵の鍵」(共演が若林映子なんだよ)が
きっかけなのか、ゴダールも彼女を使いたがった。結局実現はしなかった。
ウディ・アレンがこさえたのはWhat’s up, tiger lily?というタイトルのもので、
再編集してるからある意味別物。彼にとって「なかったこと」になってるらしい。
ウディ・アレンはこの「二度死ぬ」の対抗馬だった「カジノ・ロワイヤル」にしっかり
出演しているのも不思議なつながり。若林映子も、ウルトラQとか出てるもんなぁ。
以前、たまたまWOWOW見たら「二度死ぬ」やってたの見たうちの奥さん、
浜美枝を「かわいい!」と絶賛。「100発100中」見たいなぁ。
007の次回作は「カジノ・ロワイヤル」。現在、監督・主演ともに未定。
これじゃ、ブログにならんですな。調べればいろいろ、一本の映画もいろいろと
つながるもんです。
それにしても、キリがない…。自分もカキコで二度くたびれた。

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April 02, 2005

007は二度死ぬ…のか?


 その昔、TBS系で放送されていた、「月曜ロードショー」の中で
あのときだとまだ10作か11作くらいの本数だった、007シリーズを
全部放送する!と荻昌弘さんが告知していて、その一連で
007シリーズ唯一、日本が舞台の「007は二度死ぬ」(You Only Live Twice)
をテレビで見た。私のように60年代末期に物心のついた世代の男の子は、
007のかっこよさ、スペシャルなメカにそれはもう憧れて、当然のごとく必死に
この放映を見ていたわけですが…確かに面白かったけど、実はそれほど
印象に強く残ったわけではなかった。

 時は経ち、おととしになるけどFMでたまたま聞いた「サタデーウェイティングバー
アヴァンティ」でこの映画を取り上げていて、当時の出演者の皆さんなど
にこの映画を語ってもらっていたのだけれど、これがとても面白かった。
んで、これまたちゃんと見てみようと思っていたので、見ました。
DVDだと本編のほかに、タイトルバックを作ったデザイナーのとメイキング
のドキュメンタリーがおまけでついていて、これもまた面白い。
本編はというと…とてもテンポのいい、佳作であります。売りのメカは
リトルネリーくらいだけど、トヨタ2000GTオープンが激走し、いろいろ
微妙に笑える日本の描写があるけど、とにかく娯楽に徹したつくりで
素直に楽しめた。
 それで、実はこの作品、シリーズの中ではターニングポイントになっている
こともよく判った。

 監督はルイス・ギルバート。この人、この直前に「アルフィー」を撮ってる!
ジュード・ロウ主演でもうすぐリメイク版が公開される。テンポ良いぞ。
脚本はロアルド・ダールなのもちょっと驚き。原作はかなりハードボイルド
っぽい雰囲気のものを換骨堕胎もいいとこまで持って行ってる。
撮影はフレディ・ヤング。アカデミー賞受賞歴あり!
ホントならこの前に「女王陛下の007」がないとだめなのよ。この作品の
続きのエピソードだから。
製作の都合、順番が前後してしまったのですな。そしてこのストーリーの
つくり、この後のシリーズの定番といっていい展開を作り出している。
このストーリー展開は「私を愛したスパイ」でも「ムーンレイカー」でも
他の作品でも使われてます。そういう意味では、ロアルド・ダールは
すごい仕事をしたことになる。
ショーン・コネリーはこの作品でシリーズ降板を表明して大騒ぎになった
のは有名。メイキングの中身とFMで松岡きっこさんとか、浜美枝さんが
語っていたのとすり合わせると裏話はけっこう面白くなる。

ロケハンはかなり大変だったと製作側は語っていたけど、「撮影開始は
9時。10時にお茶の時間。12時~1時は昼食。3時にお茶の時間。5時
撮影終了厳守なんだからそりゃ時間がかかる」(松岡きっこ談)ということ
から考えると、ロケハンからかなりのんびりしてたと思う。
製作側は「大変だった」とまじめな表情で語ってるぞ。

そして「日本人女優は誰も英語が話せなかったので、東宝で推薦した
浜美枝と若林映子に英語の特訓をした。若林映子は問題なかったが
浜美枝は問題があったため、当初の配役を変更した」とのコメントが
あるけど、(この話は有名)浜美枝さんによると最初にロンドンまで行って
ホームステイしたけど担当してもらった英語の先生がダメで、交代して
もらったとのこと。結局その段階で評価してたらしい。

あと、日本でヘリとリトルネリーの空中戦を撮影した際に事故を起こし、
空撮カメラマンが重傷を負ったためこのシーンの撮影を一旦中止した
けど再開しようとしたら許可がおりず、やむなくスペインでこのシーンは
撮影したとはぜんぜん知らなかった。

 ブロフェルドはこの作品ではドナルド・プレザンスが演じてるけど
もともと撮入したときはべつの俳優だったそうです。ところがこの
キャスト、撮影当日になって初めて監督などと顔合わせしたそうで
「あまりにも人のよさそうな風貌で、イメージに合わない」と即交代。

 ま、大人になっていろいろ知識が増えると楽しみ方はさらに深まります。
個人的にはこういう裏話大好きです。そして、昔の映画の撮影現場の
おおらかさがとてもうらやましいと思ってしまうわけです。

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